こんにちは!
タカオティーチャー宣伝部です!
タカオティーチャーは先日、Sくんという生徒さんの進路相談をしていました。
Sくんは、
美大への進路を希望しています。
Sくんは将来ゲームをつくりたいという夢があり、
それを美大の面接時にプレゼンすることになりました。
以下会話です。
意思の引き出し方(会話)
以下、
T→タカオティーチャー
S→生徒のSくん
T「ゲームと出会って、Sくんの世界はどう変わった?
“マイナスからプラスになったっていう変化”が必要だよ。」
S「うーん、どう変わったっていうか、
やりたいこととして、
誰かの自分の世界を広げたいみたいなことですかね。」
T「うんうん。それってどういうこと?」
S「自分の世界っていうのを広げてあげて、
それが重なったら他人との関わりが生まれるのかなって。」
T「なるほど。
自分の世界はどうやって広げるの?」
S「うーん、、、(沈黙)」
T「(振り出しに戻って)
自分の体験を聞きたいんだよね、面接の人って。
『この子どういう子なんだろう?』
『どういう人生送って来たのか?』
これが面接のテーマだったりするよ。
『自分がどう変わったか?』
それがないと全てが上辺に感じてしまうんだよね。」
S「うーん、、
キッカケは〇〇ってゲームがめちゃくちゃおもしろいってとこなんですよね。
キャラクター性も立ってるし、BGMもいいし、、」
T「Sくんは色んなゲームやってきたと思うけど、その〇〇ってゲームの何が優れてるの?」
S「キャラクターにも芯があるし、BGMも耳に残るし、、、うーん、、」
T「なるほど。それってでもどのゲームにもあるくない?笑
ゲーム作る側になるなら、そこの説明はハッキリ言えた方がいいと思うよ👍
あと、
自分が考えきれてない所あるじゃん?
面接ってそこ聞かれるよ(笑)まじ何故か(笑)」
S「うーん、なんで感動したんだろう?
なんで好きなんだろう?」
T「例えばね….
おれの場合、高校生の時好きだったのがラルクのhydeだったんだよね。
hydeカッケェって高校生の時はそれしか言えなかったと思うんだけど(笑)
今ならね、はっきり言える!
やっぱり今ってカリスマ性のあるボーカルっていないじゃん?
GLAY派ラルク派ってあったけど
GLAYはポップすぎる、
ラルクはダークなコード進行とかあるから、
やっぱそっちの方が好きなんだなぁ
って今となって気づいた。
ラルクってギターの音作りが空間的な感じがあるじゃん?
おれ小さい頃から死ぬほどディズニー見て育ってきたから
ディズニーで使われるパレードみたいのとニュアンスが似てて
そういうのが複合的にマッチして好きなんだろな。
今だったら自信持って語れる感じ。
おれが今話した話って論理的ではないかもしれないけど、
熱意は伝わるよね。」
S「確かに…。
一個あるとしたら、非日常への憧れって誰にでもあると思うんですけど、
そこですかね…。
面白くないじゃないですか、ただ生きていても。」
T「ほうほう、それいいね!(笑)新しいワードが聞けた!
そういうネガティブな部分出した方がいいかも。Sくんの場合は。
一見ネガティブってダメに聞こえるかもしれないけど、
それが個性だったりするから。
それ大切にした方がいいと思う!」
S「あとは、キャラクター性とか、物語が進むテンポとか…」
T「それはゲームの技術的な話かな!
それは、ゲームの中身で盛り上がった時に言えばいい!
今は、思いを知りたいな!
論理じゃないです。
いい事言おうとしなくていい!」
S「ゲームって面白いイメージがあるけど
しんどい部分もある。
キャラクターに感情移入しちゃうこともよくあるんです。」
T「へえそうなんだ!それは知らなかったな。
じゃあSくんにとって
ゲームは世界なのかな?」
S「そうですね、イライラもするし、嬉しいし、
日常の延長線上みたいな感じですかね。」
T「なるほど、ゲームの中に喜怒哀楽があるんだね。
じゃあ、
『日常でうまくいかない人がゲームをやることによって救われることもあるし、
だからそういう場所を作れるようになりたい。
でもその中で自分の好きなBGMとかキャラクター設定とかストーリー性とか
そういうのを美大入ったり就職していく中で学んでいきたい。』
っていう感じかな!?」
S「そうですね!そういうイメージです!あーゲームやりたい(笑)」
意思の引き出し方のポイント
大分省略してますが、
このような会話をして
Sくんの意思を引き出しました。
(実際は30分以上かけて引き出しました。笑)
ポイントは大きく分けて3つあります。
1.「例えば…例えば…」と誘導する
自分はどう思う?と聞いても、
出てこない子がほとんどです。
何を話したらいいかわからない…
特にコミュニケーションが苦手な子はそうなりますよね。
その時に、
「例えば僕だったら…」
と、自分自身の話をして
生徒を誘導してあげます。
そうすると、生徒さんも
「ああ!そういうのなら僕も!」
と、乗って話してくれることが多いそうです。
2.頓珍漢な答えでも否定しない
先ほどのSくんとの会話でもそうですが、
「自分はどう思う?」と聞いていても
質問とは違う答えが返ってくることもあります。
でもそんな時でも、否定はしない。
「確かにそういうのもあるよね!」
とまず一度受け止めてあげる。
その後に
「でもこれは違うジャンルだから…」
と軌道を修正して、本題の話に戻してあげています。
あとは、ネガティブな本音が出ても、
それも「個性」と認めてあげることで、
「良いことを言おう」とカッコ付けず
オープンに話してくれます。
3.深掘りする
これ以上質問できない状態にするために、
「それってどういうこと?」
「何でそう思ったの?」
を繰り返して聞きます。
本音でない考えだと、少し繰り返しただけで出てこなくなっちゃうので、
それを見分けることもできます。
考えを深めるために
「何で?」を繰り返すことはとても大切なのです。
面接で伝えること
面接など、対”ヒト”の場面では、
(特に面接官は)
「この人は何がしたい?」
という
未来「will」が気になります。
・カッコつけた言い回し
・側だけ真似したような言葉
など、
一見それっぽいような事を言っても
人の心には響きません。
自分の中で確固たる意思が固まって、それを伝えることでようやく
「なるほどね」
と、相手の腑に落ちることができるでしょう。
また、志望理由は「ワンテーマ」に絞る。
これは、志望理由に関わらず何かを伝えるときに
タカオティーチャーが大切にしている考え方です。
「御校に入学したい理由は〇〇と△△と××で…」
と複数いうと、
一つ一つが浅く感じてしまいます。
それより、
「御校に入学したい理由は〇〇だからです!なぜなら〜」
とワンテーマに絞った方が
志望度が高く感じますよね。
まとめ
このように、
タカオティーチャーの授業では、
面接対策も行なっています。
彼は、大学時の友人が就職する際も相談によく乗っており、
エントリーシートの添削をよくしています。
大手企業ばかりですが、
彼が添削したエントリーシートで、
通らなかったことはないとか!
(ちなみに彼自身もエントリーシートで落とされたことは無いです。)
授業だけでなく、進路相談も得意としているので
ぜひお気軽にご相談ください!
また、今回は面接対策の
意思の引き出し方をご紹介しましたが、
彼は、授業内でも
色んな場面で意思を引き出し、
生徒のモチベーションをあげるテクニックを使っています。
こちらもまた別記事で紹介させていただきます!
それでは!
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