ぼくは会社員時代、
・自分の会社の上役に伝わるように
・取引先に伝わるように
・社員や同僚に伝わるように
プレゼンを毎日のように工夫していました。
その時、まず叩き込まれるのが
【自分の説明を見出しづけすること】
(例)
「現在、営業部の売り上げが上がっていない理由」
1.営業員による原因
〜
2.市場による原因
〜
3.商品による原因
〜
—-
社会人になりたての時は
・タイトルをつける意味も
・3個見出しを箇条書きにする意味も
分からず苦しんだのですが、
出来るようになってからは、
逆に
タイトルしっかり作って、
意地でも3個見出しを箇条書きしないと
気持ち悪くなってきたりしたものです(笑)
ですが今考えると、
これってビジネスマナー的なところで、
本当は良いのか証明できないけど、
“社会人はこれが見やすいとされてるからこれが良い”
的なものなのだろうと感じます。
これが出来れば大人の仲間入りという所ですね。
しかしここで問題なのがだんだんと、
【綺麗にまとめることが目的になってしまうこと】です。
※ぼくも知らずのうちになっていたと思うのですが(泣)
で。
・学校の授業
・塾の授業
これもやっぱり大人が作りあげるもの。
この”大人の発想”で行われている授業が多く、
いつのまにか、
【綺麗にまとめることが目的になってしまうこと】
が多いように思います。
もちろん集団塾でカリキュラム通りに進めなきゃいけないという状況下ですと、
綺麗にまとめないと収集つかなくなりますし、
それで理解が進む子ももちろんいます。
ですがやはり教師、講師、先生たるもの、
自分の満足ではなく、ベクトルを子供に向けることを忘れず、
【シンプルで分かりやすい授業】を心がけるべきかと思います。
また、子供は
・きっちりした大人の物事の整理の仕方を知らないし
・生きていく中で新しいことにどんどん出会い
いろんなことに気づいていくものです。
それ故、大人のきっちり整理した感覚で
コミュニケーションすると伝わらないことが多く、
むしろぼくは子供の雑な感覚を念頭に
コミュニケーションをしています。
さて、教えている生徒が通う、
とある高校の授業を見て、
「これは伝わりにくいだろうな」と思ったので、
一つ例として紹介します。
古典の「敬語」の授業
→古典で出てくる敬語の分類についての説明です。
【板書】
≪Aパターン≫:「動詞」+敬意を含んだ言い回し
・助動詞:る、らる、す、さす、しむ
・たまふ、おはす(尊敬)
・奉る、聞こゆ(謙譲)
・侍り、候う(丁寧)
≪Bパターン≫:動詞自体を敬意を含んだものに言い換える
・言ふ→のたまふ(尊敬)聞こゆ(謙譲)
・あり→おはす(尊敬)侍り(謙譲)侍り(謙譲)
—-
んー。これはかなり小難しく分類しすぎている
感じがしました。
ぼくは古典を受験の時に相当勉強したので、
この分類が非常に学問的に優れていることはわかります。
しかし、これは例外を無くすようにまとめあげ
【綺麗にまとめることが目的になっている】
ように見えます。
例えばぼくなら…
【板書】
≪動詞≫
例)
のたまふ、たまふ、おはす(尊敬)
奉る、聞こゆ(謙譲)
侍り、候う(丁寧)
≪助動詞≫
例)る、らる、す、さす、しむ…
【セリフ】
「動詞と助動詞、何個かずつ敬語の意味を含んだ意味があります!以上!(笑)細かいこと気になった人はまた次回!」
これなら子供も
「動詞と助動詞、何個か覚えればいいのね」
となり覚えやすいと思います。
一度の説明で、
・学問的に例外なく全てを網羅する
のも大事ですが、
ぼくはやはり、
・子供が学習しやすいように、覚えやすいように
ざっくりまとめたり分類する方が説明としてはシンプルになり頭に入っていくと考えています。
このように、
【シンプルで分かりやすい授業】
を展開し着実に、学習内容を定着させたいとぼくはいつも考えています。
ぼくは常に、
「家庭教師としての自分の価値は何か?」
ということを考えています。
正直、偏差値60を超えている子供は、
塾で自走できているし、
家庭教師は無くてもやっていけると思います。
しかし偏差値45〜55の
いわゆる”ボリュゾ”と呼ばれる層の子供は、
家庭教師の手腕によって大きく
命運がわかれると思います。
ぼくがやるべきことは、
1.基礎の徹底
2.学習習慣の見直し
3.モチベーションUP
大きく分けてこの3つですが、
必ずこの3つのどこか、もしくは全てに
改善すべき課題が溢れています。
「ケアレスミス無くしなさい!」
「勉強をもっとしなさい!」
「やる気出しなさい!」
これで改善されたら人生苦労しません。
ぼくはしぶとく、時には家庭の問題にも
踏み込みながら
上手くワークさせることを心がけています。
ぼくの持ち前のキャラクターで
生徒さんとは仲良くなりますし、
親御さんとも仲良くなります。
そこは当たり前で、それ以上に、
その生徒さんの成績を上げるために
“本当に必要なこと”を見抜いて、
毎回アレンジして指導をしていきます。
同じ生徒さんでも
時期によって、気分によって
やるべき内容は変わってくると思います。
だから、自分も変化して成長して、
生徒さんにも変化して成長してもらう。
これがポリシーです。
授業のご相談だけでなく、
受験のお悩み相談なども随時受け付けております。
お気軽に連絡くださいませ。
takao.katakawa@gmail.com
090-9311-0379
素敵な出会いをお待ちしています。
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